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遺品整理で出てきた写真の扱い方!整理・処分の手順と注意点を解説

更新日:2 日前

更新日:2025年08月12日


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故人の思い出が詰まった品々を整理する「遺品整理」の中でも、特に多くのご遺族が悩むのが大量の「写真」の扱いです。

 

「保管場所がない」「捨てるのは忍びない」「他人が写っている写真はどうすべきか」——こうした葛藤を抱える方も多いでしょう。

写真整理は単なる片付けではなく、故人の人生と向き合う大切な時間でもあります。

 

この記事では、写真の整理・処分の具体的な手順や注意点を、専門家の視点からわかりやすく解説します。


【目次】




故人の写真を遺品整理・処分する際の手順

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遺品整理で出てきた膨大な量の写真を前にして途方に暮れてしまう前に、まず基本的な整理の手順を知っておきましょう。


以下の3つのステップに沿って進めていくことで、冷静にそして効率的に作業を進めることができます。

 

  1. 家中の写真やアルバムを集める

    家のあらゆる場所から写真やアルバム、ネガなどを一箇所に集めます。押し入れの奥や本棚、引き出しなどから出てくることもあるため、見落としのないように注意します。全体量を把握することで、その後の整理計画を立てやすくなります

  2. 写真を分類する 集めた写真を「残すもの」と「処分するもの」に仕分けします。判断に迷うものは「保留」にして無理に決めないことも大切です。心の整理をつけながら、丁寧に思い出と向き合いましょう。

  3. 写真を整理・処分する 残す写真はアルバムにまとめたりデータ化して保管します。処分する写真は個人情報に配慮しつつゴミとして出すか、神社やお寺で供養してもらうことも検討します。




遺品整理時の写真を分類する際のポイント

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写真の仕分けはご遺族にとって時に、つらい決断を迫られる作業です。判断に迷った際のヒントとなる4つのポイントをご紹介します。

 

ポイント①親しいご家族や友人が写っている写真を優先的に残す

まず残すべき写真として優先順位が高いのは、故人だけでなくご家族や親しい友人、知人などが一緒に写っている写真です。


これらの写真は故人だけの思い出ではなく、そこに写っている人々にとってもかけがえのない大切な記憶です。


ご自身の幼い頃の写真や今は亡き祖父母との写真などは、何物にも代えがたい宝物となるでしょう。


また故人と親しくしていたご友人が写っている写真は、後でその方に形見分けとしてお渡しすることもできます。


ポイント②記念写真を優先的に残す


結婚式や子供の入学式、あるいは家族旅行といった人生の節目となる「記念写真」も優先的に残しておきたい写真です。これらの写真はご家族の歴史そのものであり、後から見返したときにその時々の幸せな情景を鮮やかに蘇らせてくれます。


故人がどのような人生を歩んできたのか、その軌跡を物語る重要な記録として大切に保管しましょう。

 

ポイント③同じような写真は一枚だけ残す


旅行先などで同じような構図の写真を何枚も撮影していることはよくあります。風景写真なども同様です。そうした類似した写真が複数枚ある場合は、その中で最も写りの良いベストショットを一枚だけ選んで残すというルールを設けると、効率的に枚数を減らしていくことができます。


全ての写真を残そうとすると作業がなかなか進みません。「一番良い表情のものを代表として残す」という割り切りも時には必要です。

 

ポイント④ゆっくりと作業する


写真の整理は故人との思い出と深く向き合う、非常に精神的なエネルギーを要する作業です。


一枚一枚の写真に様々な記憶が蘇り、作業がなかなか進まないということもあるでしょう。決して焦る必要はありません。


一度に全てを終わらせようとせず、「今日はこのアルバム一冊だけ」というように、少しずつご自身の心のペースに合わせてゆっくりと進めていくことが大切です。


無理をすると精神的に疲弊してしまい、本来大切に残すべき写真まで勢いで処分してしまうといった後悔に繋がりかねません。


故人の写真を遺品整理する方法

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残すと決めた写真をどのように整理・保管すれば良いのでしょうか。


物理的なスペースや将来的な管理のしやすさを考慮した、2つの方法をご紹介します。


専用のアルバムに保管する


残すと決めた選りすぐりの写真を、新しい一冊のアルバムにまとめ直す方法です。故人の人生を時系列に沿って並べ直したり、あるいはテーマごとに分類したりすることで、「故人のベストアルバム」ともいえる特別な一冊を作り上げることができます。


こうして一冊にまとめておくことで、親族が集まった際に皆でページをめくりながら故人の思い出を語り合う良いきっかけにもなります。湿気や紫外線から写真を守る長期保存に適した、高品質なアルバムを選ぶのがおすすめです。


デジタルデータとして保存する


大量の写真をコンパクトにそして半永久的に保管したいと考える場合に最も有効なのが、写真をスキャンし「デジタルデータ」として保存する方法です。


データ化することで物理的な保管スペースは一切不要になります。


また写真の経年による色褪せや劣化の心配もありません。


データはパソコンやクラウドストレージに保存しておけばいつでも簡単に見返すことができ、親族間で共有するのも容易です。


法事などでスライドショーとして鑑賞するのも一つの方法です。


ご自身でスキャナーを購入して作業することも可能ですが、大量にある場合は写真のデータ化を専門に行うサービス業者に依頼するのが効率的です。


遺品整理時の写真を処分する方法


一方「処分する」と決めた写真。


故人の大切な思い出が詰まっているだけに、どう処分すれば良いのか悩んでしまう方も多いでしょう。


主な処分方法には2つの選択肢があります。


ごみとして処分する


写真を物理的に処分する最も一般的な方法が、自治体のルールに従って「ゴミとして出す」ことです。


心情的に抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して罰当たりなことではありません。



大切なのは故人とそして写真に写っている他の人々への「配慮」です。そのままの状態でゴミ袋に入れると、万が一袋が破れた際に中身が散乱し第三者の目に触れてしまう可能性があります。


後述する注意点を守り、個人情報に最大限配慮したうえで処分することが重要です。


お焚き上げ供養を行う


「どうしてもゴミとして捨てるのには忍びない…」というお気持ちであれば、神社やお寺に依頼し「お焚き上げ」という形で供養してもらう方法があります。


お焚き上げとは故人の想いがこもった品々を神聖な炎で浄化し、天へと還すという日本の伝統的な儀式です。


多くの神社やお寺が写真や人形、手紙といった想いのこもった品のお焚き上げを受け付けています。


また遺品整理業者の中にも、提携している寺院での合同供養サービスを提供しているところがあります。


費用はかかりますが、専門家によってきちんと供養してもらうことで心のわだかまりがなくなり、穏やかな気持ちで故人を送り出すことができるでしょう。


遺品整理時の写真を自身で処分する際の注意点

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もしご自身で写真をゴミとして処分することを決めた場合には、必ず守っていただきたい3つの注意点があります。


写真を第三者に見られないようにする


写真には故人だけでなく、多くのご家族や友人の顔が写っています。これらは全て極めて重要な「個人情報」です。万が一にも悪意のある第三者の手に渡り悪用されるといったことがないよう、処分する際には最大限の配慮が必要です。


シュレッダーにかけるのが最も安全な方法ですが、ない場合はハサミで顔の部分などを細かく裁断しましょう。


そして中身が見えないように紙袋や色のついた袋に入れてから、ゴミ袋に入れるといった二重の対策を心がけてください。


必要に応じて分別する


写真をそのまま可燃ゴミとして処分できるかどうかは、お住まいの自治体のルールによって異なります。


写真そのものは可燃ゴミですが、それを収納している「アルバム」は注意が必要です。


ビニール製のカバーや金属製の留め具などが付いている場合は、それらを取り外し素材ごとに分別して処分しなければならない場合があります。


自治体のゴミ分別のルールを事前にきちんと確認し、正しく処分するようにしましょう。


写真が大量の場合は無理せず遺品整理業者に相談する


段ボール箱に何箱もというように写真やアルバムがあまりにも大量にある場合は、ご自身だけで全てを整理・処分しようとせず、無理はなさらないでください。


膨大な量の写真を一枚一枚確認し仕分けし、そして個人情報に配慮しながら裁断・処分するという作業は、想像を絶するほどの時間とそして精神的な労力を要します。


そうした場合は遺品整理のプロに相談するのが最も賢明な選択です。


専門業者は写真の整理に関する豊富なノウハウを持っており、ご遺族のお気持ちに寄り添いながら効率的にそして丁寧に作業を進めてくれます。



遺品整理で出てきた写真の取り扱いに関するよくある質問


本文では、写真の残し方や処分方法、デジタル化のメリットについてご紹介しました。写真は思い出と直結するため、慎重な判断が求められます。


ここでは、遺品整理で出てきた写真の取り扱いに関するよくある質問の回答を掲載していますので、整理の参考にしてください。



遺品整理で出てきた写真はすべて残したほうがいいですか?


すべて残す必要はなく、残したい写真だけを選んで保管するのが望ましいです。大量に残すと保管場所の問題や整理の負担が増えるため、特に思い入れのある写真を優先するとよいでしょう。


迷う場合は一時保管して、後日改めて見直す方法もあります。



デジタルデータにして保存する方法はありますか?


はい、スキャナーやスマートフォンのスキャンアプリを使えば簡単にデジタル化できます。データ化した写真はパソコンやクラウドに保存でき、劣化の心配もありません。


デジタル化することで物理的なスペースを取らず、共有もしやすくなります。



使わない写真やネガはどう処分すればいいですか?


個人情報や肖像が含まれるため、シュレッダーや写真専用の溶解サービスで処分するのが安全です。燃えるゴミとして処分する場合も、細かく切ってから捨てると安心です。


自治体によっては写真やネガの処分方法が異なるので、事前に確認しましょう。



葬儀で使った写真は処分してもいいですか?


はい、処分しても問題ありません。飾る予定がない場合や気持ちの整理がついた場合は、感謝の気持ちを込めて処分するとよいでしょう。


思い出として残したい場合は、額から外してアルバムやデジタルデータとして保存する方法もあります。



遺品の写真はどうすればいいですか?


残したい写真はアルバムやデジタルデータに整理し、それ以外は処分するのが現実的です。写真は時間とともに劣化するため、データ化して保存しておくと安心です。


家族や親戚と共有して、必要な人が持つ形にするのも良い方法です。



写真を捨てると運気は下がりますか?


科学的根拠はありませんが、写真を捨てることで運気が下がるという説はあります。ただし、多くの場合は心理的な影響によるもので、きちんと気持ちを込めて整理すれば悪い影響はありません。


不要な写真を手放すことで生活環境が整い、むしろ気持ちが前向きになることもあります。



写真の整理は故人の生きた大切な証。ゆっくりと向き合おう。


今回は遺品整理の中でも特に多くの方が悩まれる「写真」の扱い方について、その整理・処分の手順と注意点を詳しく解説しました。


故人が遺した一枚一枚の写真は、その方が確かにこの世に存在し笑い、泣き、そして誰かを愛したかけがえのない「生きた証」です。


その大切な思い出と真摯に向き合う時間はつらい作業であると同時に、故人との最後の対話であり、ご自身の心を整理するための大切な時間でもあります。

 

大阪の遺品整理業者・ストーリーズ株式会社は、ご遺族のお気持ちに深く寄り添い、故人の大切な遺品整理を心を込めてお手伝いいたします。どうぞお一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。




監修者


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ストーリーズ株式会社 代表取締役

江里 知晃


<資格>


<略歴>

高校卒業後、大学では社会福祉学を専攻。卒業後、大手飲食店でキャリアを積み、顧客対応や店舗運営の経験を積む。その後、遺品整理専門会社を2社で6年間経験。

現在はストーリーズ株式会社の代表取締役に就任し、お客様の遺品整理業務に自ら尽力している。


<代表メッセージ>

私たちは、故人様とご遺族様の「物語(ストーリーズ)」を大切にし、お客様に「ストーリーズに頼んで良かった」と思っていただけるよう、日々遺品整理の業務に励んでおります。今後も、お客様に安心してお任せいただけるよう、全力を尽くしてまいります。



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