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孤独死の遺品整理の方法とは?流れ・費用・注意点まで徹底解説

更新日:2025年11月11日

更新日:2025年08月12日



近年、孤独死は深刻な社会問題となっており、ご遺族にとっては突然の悲しみとともに遺品整理という現実的な負担がのしかかります。

 

発見の遅れによる特殊な状況も多く、通常の整理とは異なる対応が求められます。

 

この記事では、孤独死後の遺品整理について、手順や注意点、専門業者に依頼すべき理由をわかりやすく解説します。


【目次】


 


親族が孤独死した場合の遺品整理は誰が行う?



まず法的な観点から、孤独死された方の遺品整理を行う義務は誰にあるのでしょうか。それは原則として、その方の財産を相続する権利を持つ「相続人」にあります。


民法では相続人は預貯金や不動産といったプラスの財産だけでなく、家財道具の片付けや部屋の原状回復といったマイナスの財産(義務)も全て引き継ぐことと定められています。


相続人となるのは法律でその順位が決められています。第一順位は故人の子供。子供がいない場合は第二順位である故人の両親や祖父母。そしてその方々もすでに亡くなられている場合は、第三順位である故人の兄弟姉妹が相続人となります。


もし相続人全員が相続を放棄した場合は遺品整理の義務はなくなります。


しかし賃貸物件であった場合は連帯保証人がその責任を負うことになったり、あるいは後述する相続財産管理人が選任されたりと、複雑な手続きが必要になります。


いずれにせよ、まずは誰が相続人であるかを法的に確定させ、その方々が中心となって遺品整理の責任を負うというのが基本的な考え方です。




親族が孤独死した場合の遺品整理の流れ


孤独死の現場における遺品整理は、通常の片付けとは全く異なる特別な手順を踏む必要があります。



専門業者に特殊清掃を依頼する


孤独死の場合、ご遺体の発見までに時間が経過しているケースが少なくありません。


その場合、室内の衛生状態は著しく悪化しており、ご遺族がそのまま部屋に入ることは精神的にも衛生的にも非常に危険です。


そのため遺品整理を始める大前提として、まず専門の「特殊清掃業者」に部屋全体の清掃と消毒、そして消臭を依頼する必要があります。


特殊清掃業者は専用の薬剤や機材を使い、体液などで汚染された箇所を徹底的に洗浄・消毒し腐敗臭の原因を根本から取り除いてくれます。


この時、特殊清掃とその後の遺品整理を両方とも請け負っている業者にまとめて依頼しておくと、その後のやり取りが非常にスムーズになります。

 


遺品整理を行う


特殊清掃によって部屋が安全に入れる状態になったら、いよいよ本格的な「遺品整理」の作業に入ります。ご自身で行う場合も業者に依頼する場合も基本的な流れは同じです。


まず家の中にある全ての家財を一つひとつ確認し、「貴重品」「残すもの(形見分け)」「売却できるもの」「処分するもの」といったように丁寧に仕分けしていきます。


特に孤独死の現場では全てが汚損しているように見えるかもしれませんが、その中に故人の大切な思い出の品や、あるいは通帳や権利証などの重要書類が埋もれている可能性もあります。


感情に流されず、冷静かつ丁寧に作業を進めることが大切です。



遺品を売却・形見分けする


仕分け作業が終わったら、残すものと処分するものをそれぞれ適切に処理していきます。


まだ使用できる家具や家電、あるいは骨董品、貴金属といった価値のあるものは、買取専門の業者に査定を依頼し売却することで遺品整理の費用に充当することができます


ご親族で分け合う「形見分け」の品は、それぞれ配送の手配をします。


そして処分するものは自治体のルールに従って分別し廃棄します。


大型の家具などは不用品回収業者に依頼する必要があります。


遺品整理業者の多くはこうした買取から処分までを一括で代行してくれます。



孤独死の遺品整理を業者に任せるべき理由


では孤独死の現場の遺品整理は、なぜご自身で行うのではなく専門の業者に任せるべきなのでしょうか。


そこには二つの極めて重要な理由があります。

 


腐敗臭の影響


ご遺体の発見が遅れた現場には強烈な「腐敗臭」が染み付いています。


この臭いは単なる不快な臭いというだけでなく、精神衛生上そして身体衛生上も非常に有害なものです。


一般的な消臭スプレーなどでは全く歯が立たず、特殊な薬剤とオゾン脱臭機といった専門的な機材を使用しなければ完全に取り除くことはできません。


またこの強烈な臭いの中で作業を行うことは、ご遺族にとって計り知れないほどの精神的苦痛となり深刻なトラウマを残してしまう可能性さえあります。

 


清掃の難しさ


ご遺体があった場所は、体液などで床や壁が汚損していることがほとんどです。


これらの体液には様々な感染症のリスクが潜んでいます。


適切な防護服やマスク、手袋などを着用せずに不用意に清掃作業を行うことは、ご自身の健康を深刻な危険にさらす行為です。


特殊清掃業者は感染症対策に関する専門的な知識と技術を持ち、汚染された箇所を安全にそして完全に除去し消毒・殺菌してくれます。


ご遺族の心と体の安全を守るためにも、孤独死の現場の片付けは必ずプロに任せるべきなのです。



遺品整理業者の選び方



では安心して故人の最後の片付けを任せられる、信頼できる遺品整理業者を見極めるためにはどのような点をチェックすれば良いのでしょうか。



有資格者が在籍している業者を選ぶ


遺品整理は専門的な知識と、何よりも故人とご遺族への深い敬意が求められる仕事です。その専門性を示す一つの指標となるのが「遺品整理士」という民間の資格です。


この資格を持つスタッフが在籍している業者は、遺品の法的な取り扱いや供養に関する正しい知識を持っている可能性が高いといえます。また不用品の買取を行うためには「古物商許可」が必要です。これらの資格の有無をホームページなどで確認しましょう。

 


見積もりが明確な業者を選ぶ


必ず複数の業者から相見積もりを取り、その内容を比較検討することが重要です。その際に提示された見積書に不備がないかどうかを厳しくチェックしましょう。


「作業一式」といった曖昧な表記ではなく、どのような作業にどれくらいの人員と時間がかかりそれぞれの単価はいくらなのかといった詳細な内訳が明確に記載されているか。そして追加料金が発生する可能性がある場合はその条件がきちんと明記されているか。こうした費用の透明性がその業者の誠実さを測る重要なバロメーターとなります。


 


一般廃棄物収集運搬業許可を持つ業者を選ぶ


遺品整理で出た家庭からのゴミ(一般廃棄物)を収集・運搬するためには、本来市区町村の「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。


しかしこの許可は新規で取得するのが非常に難しく、ほとんどの遺品整理業者はこの許可を持っていません。


そのため信頼できる業者は、この一般廃棄物収集運搬業許可を保持している地元の清掃業者などと、きちんと提携しています。


不法投棄などのトラブルを避けるためにも、廃棄物の処理ルートを明確に説明できる業者かどうかを確認しましょう。

 


対応が丁寧な業者を選ぶ


まず電話や見積もり時のスタッフの対応が丁寧で誠実であるかどうかを、ご自身の目でしっかりと確認しましょう。


ご遺族の悲しみや混乱した気持ちに親身に寄り添ってくれるか。


質問に対して専門用語を並べるのではなく分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれるか。


そして故人の思い出の品々を単なる「物」としてではなく、敬意をもって大切に扱ってくれるという姿勢が感じられるか。そのスタッフの人柄こそが会社の信頼性を映し出す鏡となります。

 


孤独死の場合の遺品整理の注意点


孤独死の現場には特有の注意すべき点がいくつかあります。ご自身の安全と周囲への配慮のために必ず守ってください。

 


注意点①特殊清掃前には部屋に入らない


ご遺体の発見が遅れた部屋には目に見えない細菌やウイルスが浮遊している可能性があります。


また強烈な腐敗臭は精神的にも大きなダメージを与えます。


専門の特殊清掃業者による一次的な消毒・消臭作業が完了するまでは、不用意に室内に立ち入ることは絶対に避けてください。

 


注意点②許可なく窓を開けない


「部屋の臭いを換気したい」という気持ちからすぐに窓を開けてしまう方がいらっしゃいますが、これもやってはいけないことです。


強烈な腐敗臭が窓から近隣へと流れ出し、「異臭騒ぎ」として深刻な近隣トラブルに発展してしまう可能性があるからです。換気は必ず特殊清掃業者が消臭作業を行った後、適切なタイミングで行う必要があります。

 


注意点③遺品整理の際はマスクと手袋を着用する


特殊清掃後であっても遺品整理の作業を行う際には、必ずマスクとゴム手袋を着用しましょう。


室内のホコリやカビの胞子を吸い込んだり、あるいは汚損した遺品に直接触れたりすることを防ぎ、ご自身の健康を守るための最低限の自己防衛です。

 


注意点④遺品は清潔な状態で残す


体液などで汚損してしまった遺品であっても故人の大切な思い出の品であれば残しておきたいと考えるのが人情です。


しかしそのままの状態で保管すると、そこから雑菌が繁殖したり臭いが発生したりする原因となります。


専門業者はそうした汚損した遺品も専用の薬剤で丁寧に洗浄・消毒し、きれいな状態でご遺族の元へお返しする技術を持っています。

 


遺品整理の費用相場


孤独死の現場の遺品整理にかかる費用は、部屋の広さや家財の量、そして何よりも汚染状況の深刻さによって大きく変動します。


特殊清掃の費用は状況によって10万円から100万円以上と大きな幅があります。これに通常の遺品整理の費用(例えば1LDKで7万円~、3LDKで20万円~といった相場)が加算される形になります。


正確な費用は必ず業者に現地で無料の見積もりを依頼し、提示された金額の内訳を精査することが重要です。

 


遺品整理の費用を安く抑える方法


高額になりがちな孤独死の遺品整理費用ですが、いくつかのポイントを押さえることでその負担を少しでも軽減することが可能です。

 


方法①特殊清掃と遺品整理を同じ業者に依頼する


特殊清掃と遺品整理を別々の業者に依頼するのではなく、両方のサービスをワンストップで提供している業者にまとめて依頼することで費用を抑えられる場合があります。


セット割引などが適用されたり、業者間の調整の手間が省けたりするためです。



方法②複数の業者から相見積もりを取る


これはどのような場合でも鉄則です。


必ず3社程度の業者から相見積もりを取り、そのサービス内容と料金を比較検討しましょう。


これによりその作業内容に対する適正な価格相場を把握でき、不当に高額な請求をしてくる業者を見抜くことができます。

 


方法③買取サービスを活用する


故人の遺品の中にまだ価値のある家具や家電、骨董品、貴金属などが残っている場合は、買取サービスを積極的に活用しましょう。


遺品整理業者の中には古物商の許可を持ち、不用品の買取を同時に行ってくれるところも多くあります。


買取金額を遺品整理の作業費用から差し引いてもらうことで、トータルの支払い額を大きく減らすことが可能です。


 


方法④自分でできる作業を進めておく


もしご自身で作業ができる精神的、時間的な余裕があれば、業者に依頼する前にできる範囲で仕分け作業などを進めておくのも一つの方法です。


例えば明らかなゴミや不用品を分別してまとめておくだけでも、業者の作業時間を短縮できその分費用が安くなる可能性があります。


ただし決して無理はせず、貴重品や重要書類の探索などご自身でなければできない作業に集中するのが賢明です。



ご家族がいない方が孤独死した場合の対応は?


ここまではご親族がいる場合の対応について解説してきましたが、身寄りのない方が孤独死された場合はどうなるのでしょうか。


この場合はまず物件の大家さんや管理会社、あるいは地域の民生委員などが市町村に連絡をします。


そして法定相続人が存在しない、あるいは全ての相続人が相続放棄をした場合、最終的にその方の財産は利害関係者(債権者や特別縁故者など)の申し立てにより、家庭裁判所が選任した「相続財産管理人」が管理することになります。


この相続財産管理人が弁護士などの専門家から選ばれ、故人の財産を調査・換金し債権者への支払いや国庫への納付といった清算手続きを行います。


遺品整理もこの相続財産管理人の権限と責任において行われることになります。



孤独死があった場合の遺品整理に関するよくある質問


本文では、孤独死現場の特殊清掃や消毒作業、遺品整理の流れを説明しました。安全面・衛生面の確保が最優先であり、専門業者の関与が不可欠です。


ここでは、孤独死があった場合の遺品整理に関するよくある質問の回答をまとめていますので、対応の参考にしてください。



孤独死があった部屋の片付けはどう進めますか?


まずは警察や関係機関の確認が終わった後、専門の遺品整理・特殊清掃業者に依頼するのが安全です。孤独死現場は感染リスクや強い臭気があるため、一般の掃除では対応できません。


業者は消毒・脱臭・遺品の仕分けを一括で行い、必要に応じて原状回復まで対応します。



特殊清掃と遺品整理は同時に依頼できますか?


はい、多くの専門業者は特殊清掃と遺品整理を同時に対応できます。清掃で安全な環境を確保した後、遺品の仕分けや処分を行う流れが一般的です。


依頼時に両方の作業をまとめてお願いすれば、時間と費用の節約につながります。



孤独死現場のにおいや汚れはどこまで落とせますか?


適切な特殊清掃を行えば、においや汚れはほとんど除去できます。ただし、床材や壁材に深く染み込んだ場合は交換が必要になることもあります。


現場の状況によって完全な原状回復が難しい場合もあるため、事前見積もりで確認しましょう。



孤独死の遺品整理費用はいくらですか?


部屋の広さや遺品の量、特殊清掃の有無によって異なりますが、一般的には10万〜50万円程度が目安です。臭気や汚れが強い場合、消毒・防臭作業の追加料金が発生します。


正確な費用は現地調査で見積もってもらう必要があります。



孤独死の遺品の片付けは誰がするのか?


基本的には相続人が行います。相続人がいない場合や相続放棄をした場合は、物件の所有者や管理者が対応することになります。


賃貸物件では契約内容によって、連帯保証人が費用や作業を負担する場合もあります。




孤独死した場合のハウスクリーニング費用はいくらですか?


軽度の清掃であれば数万円程度ですが、臭気除去や消毒、内装交換を伴う場合は数十万円以上かかることもあります。特に床や壁の張り替え、設備交換が必要な場合は高額になりがちです。


作業範囲や建物の状態によって費用が大きく変わるため、複数業者の見積もりを比較することが大切です。



 

孤独死した方の遺品整理はプロの力も借りたほうが精神的にも楽


今回は孤独死という非常に重くそしてデリケートな問題と、その後の遺品整理について詳しく解説しました。


突然の悲しみとそして目の前の過酷な現実を前に、途方に暮れてしまうそのお気持ちは痛いほどよく分かります。しかしどうか一人で全てを背負い込もうとしないでください。


孤独死の現場の整理はご遺族が精神的、肉体的な安全を確保した上で進めることが何よりも最優先されるべきです。


そのためには特殊清掃と遺品整理に関する専門的な知識と技術、そして何よりもご遺族の心に寄り添う深い配慮を持ったプロフェッショナルの力を借りることが不可欠です。


大阪の遺品整理業者・ストーリーズ株式会社は、ご遺族の気持ちに寄り添いながら、故人の「物語(ストーリー)」を大切に繋ぐ遺品整理サービスをご提供しています。お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。




監修者




ストーリーズ株式会社 代表取締役

江里 知晃


<資格>


<略歴>

高校卒業後、大学では社会福祉学を専攻。卒業後、大手飲食店でキャリアを積み、顧客対応や店舗運営の経験を積む。その後、遺品整理専門会社を2社で6年間経験。

現在はストーリーズ株式会社の代表取締役に就任し、お客様の遺品整理業務に自ら尽力している。


<代表メッセージ>

私たちは、故人様とご遺族様の「物語(ストーリーズ)」を大切にし、お客様に「ストーリーズに頼んで良かった」と思っていただけるよう、日々遺品整理の業務に励んでおります。今後も、お客様に安心してお任せいただけるよう、全力を尽くしてまいります。





 
 
 

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