家財整理とは?業者に依頼するメリットも紹介
- nishizaki53
- 8月5日
- 読了時間: 9分
更新日:11月11日
更新日:2025年08月12日

人生の節目に、私たちは「家財整理」という大きな課題に直面することがあります。それは単なる片付けにとどまらず、家族の思い出と向き合う大切な時間でもあります。しかし、膨大な物量や手間に頭を悩ませることも少なくありません。
この記事では、家財整理の基本知識から自分で行う方法、業者に依頼するメリットや選び方まで、わかりやすく解説します。
【目次】
家財整理とは

家財整理とはその名の通り、家の中にある家具や家電、衣類、食器、雑貨といったあらゆる「家財」を整理・片付けすることを指す幅広い言葉です。それは単に不要なものを捨てる「断捨離」とは一線を画します。
家財整理はそこに住んでいた人の人生や想いを尊重しながら、必要なものと不要なものを丁寧に仕分けし、そして不要なものを適切に処分するという一連のプロセス全体を意味します。
この家財整理は、それを行う「タイミング」や「目的」によって主に以下の3つの種類に分類することができます。
遺品整理
ご家族が亡くなられた後に、故人が生前使用していた全ての家財(遺品)を整理・処分することを「遺品整理」と呼びます。
ご遺族が故人を偲び思い出を一つひとつ確認しながら、形見として残すもの、供養するもの、処分するものを仕分けしていきます。家財整理の中でも特にご遺族の精神的な負担が大きい、デリケートな作業です。
生前整理
ご自身が元気なうちに将来に備えて、身の回りの家財を整理しておくことを「生前整理」といいます。これは残される家族への負担を少しでも軽くしたいという思いやりから行われるものです。
またご自身の人生を振り返り、これからのセカンドライフをより快適にそしてシンプルに暮らすための前向きな「終活」の一環としても近年注目を集めています。
空き家整理
親から相続した実家やご自身が長年住んでいた家が、引っ越しや施設への入居などによって誰も住まない「空き家」となった際に、その家の中の家財を丸ごと整理・処分することを「空き家整理」と呼びます。
長期間放置された家財は劣化したり害虫の発生源となったりする可能性もあります。建物の売却や解体をスムーズに進めるためにも重要な作業となります。
家財整理と遺品整理の違い

「家財整理」と「遺品整理」は非常によく似た言葉ですが、そのニュアンスには少し違いがあります。前述の通り「家財整理」とは、家の中にある全ての物を整理・片付けするという行為そのものを指す非常に広い意味の言葉です。
その中には遺品整理も生前整理も空き家整理も全て含まれると考えることができます。
一方で「遺品整理」は、その中でも特に「故人の遺品」を対象とした整理作業に限定して使われる言葉です。そこには単なる物理的な片付けという意味合いだけでなく、故人を偲び供養するという精神的・儀式的な側面がより強く含まれています。
業者によっては遺品のお焚き上げや供養といったサービスを提供している場合もあり、よりご遺族の気持ちに寄り添った作業が求められるのが遺品整理の大きな特徴です。
家財整理を行う手順

では実際に家財整理はどのような手順で進めていけば良いのでしょうか。その基本的な2つのステップについて解説します。
家財の仕分け
まず最も重要でそして最も時間のかかる作業が、家の中にある全ての家財を一つひとつ丁寧に「仕分け」していくことです。
この時基準となるのは「必要なもの」と「不要なもの」です。しかしそれだけでは判断に迷うものも多く出てくるでしょう。そこで、
貴重品・重要書類(現金、預金通帳、権利証、印鑑など)
残すもの・形見分けするもの(思い出の品、写真、貴金属など)
売却・リサイクルするもの(まだ使える家具・家電、骨董品、古本など)
処分するもの(上記以外の不要なもの)
というように、より細かく、カテゴリーを分けて、仕分け作業を進めていくと、効率的です。それぞれのカテゴリーごとに、段ボール箱を用意し、油性ペンなどで中身を明記しながら分別していきましょう。
不用品の処分
仕分け作業が終わったら、次に「処分するもの」と判断された不用品を適切に処分していきます。その処分方法は不用品の種類によって異なります。衣類や雑誌といった可燃ゴミ、あるいは陶器やガラスといった不燃ゴミは、自治体のゴミ収集のルールに従って分別し指定の日に出します。
タンスやベッド、あるいは冷蔵庫やテレビといった大型の家具・家電は「粗大ゴミ」として自治体に事前の申し込みと処理手数料の支払いをして回収してもらうか、あるいは不用品回収業者に依頼する必要があります。まだ使えるものであればリサイクルショップに持ち込んだり、フリマアプリなどを活用して売却したりするのも良い方法です。
家財整理を専門業者に依頼するメリット

家財整理はご自身やご家族だけで行うことももちろん可能です。しかし物が大量にある場合や遠方にお住まいの場合、あるいは体力的な不安がある場合には、その作業は非常に大きな負担になります。
そんなご自身のみでの作業に自信がない場合は、家財整理の全てを代行してくれる専門の業者に依頼するのが最も賢明でそして効率的な選択肢といえるでしょう。プロに任せることで以下のような多くのメリットを享受することができます。
メリット①作業をすべて委託できる
専門業者に依頼する最大のメリットは、仕分けから梱包、搬出、そして不用品の処分まで、家財整理に関する全ての煩雑な作業を丸ごと委託できることです。
ご自身は基本的に何を残し何を処分するのかという指示を出すだけで、あとは経験豊富なスタッフが迅速にそして丁寧に対応してくれます。
貴重な時間と労力を大幅に節約できるだけでなく、重量物の搬出などに伴う怪我のリスクからも解放されます。
メリット②作業を計画通りに進められる
ご自身で家財整理を行う場合、仕事や家事の合間を縫って少しずつ作業を進めることになり、なかなか終わりが見えず途中で挫折してしまうというケースも少なくありません。専門業者に依頼すれば事前に明確な作業スケジュールを提示してくれます。
通常1Rや1K程度の部屋であれば1日、3LDK以上の一軒家であっても数日間で全ての作業を完了させることができます。
例えば「建物の明け渡しの日が決まっている」「遠方から一時的に帰省している週末の間に終わらせたい」といった期限が決まっている場合でも、計画通りに作業を確実に終わらせることができるのはプロならではの大きな強みです。
メリット③専門家とのやりとりを省略できる
家財整理では様々な専門家とのやり取りが必要になる場合があります。
例えば不用品の中に価値のある骨董品や美術品が含まれている場合は、古物商の査定が必要です。
またエアコンの取り外しや仏壇の供養・処分などは、それぞれ専門の業者に依頼しなければなりません。
家財整理業者の多くはこうした各分野の専門家と提携しています。
そのため不用品の買取査定から各種の専門的な作業まで、ワンストップで全てを任せることができ、ご自身で複数の業者と個別にやり取りをする手間を大幅に省略することができます。
家財整理を委託する業者を選ぶ際のポイント

安心して大切な家財の整理を任せられる信頼できる業者を見極めるための、3つの重要なポイントをご紹介します。
ポイント①スタッフの対応を確認する
まず電話や見積もり時のスタッフの対応が丁寧で誠実であるかどうかを、ご自身の目でしっかりと確認しましょう。
こちらのデリケートな状況や気持ちに親身に寄り添ってくれるか。質問に対して専門用語を並べるのではなく、分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれるか。
そして何よりも故人の思い出の品々を敬意をもって大切に扱ってくれるという姿勢が感じられるか。
スタッフの対応が、会社全体の信頼性を測る指標となります。
ポイント②見積書に不備がないかどうかを確認する
必ず複数の業者から相見積もりを取り、その内容を比較検討することが重要です。
その際、提示された見積書に不備がないかどうかを厳しくチェックしましょう。「作業一式」といった曖昧な表記ではなく、どのような作業にどれくらいの人員と時間がかかり、それぞれの単価はいくらなのかといった詳細な内訳が明確に記載されているか。そして追加料金が発生する可能性がある場合は、その条件がきちんと明記されているか。
こうした費用の透明性がその業者の誠実さを測る重要なバロメーターとなります。
ポイント③オプションの有無を確認する
基本的な整理・片付け作業以外に、どのような「オプションサービス」を提供しているかも業者選びのポイントとなります。
例えば、
不用品の買取サービス
ハウスクリーニング
遺品の合同供養
エアコンの取り外し工事
デジタル遺品(パソコンやスマートフォンのデータ)の整理
といったサービスです。ご自身のニーズに合わせて必要なサービスをワンストップで提供してくれる業者を選ぶことで、手間とコストを大幅に削減することができます。
家財整理はプロの業者力を借りよう
今回は多くの方がいつかは直面する可能性のある「家財整理」について、その基本的な知識から専門業者に依頼するメリット、そして信頼できる業者選びのポイントまで詳しく解説しました。
家財整理は単なる物理的な片付け作業ではありません。それはご家族の歴史や思い出と向き合う非常にデリケートでそして尊い時間です。その大切な時間を心穏やかに、そして後悔なく進めるために、プロの力を借りるという選択が、ご自身とご家族の心身の負担を軽減してくれることを忘れないでください。
大阪の遺品整理業者・ストーリーズ株式会社は、そんなご遺族のお気持ちにどこまでも寄り添い、故人の大切な「物語(ストーリー)」を未来へと繋いでいくお手伝いをさせていただきます。どうぞ一人で悩まずお気軽にご相談ください。
監修者

ストーリーズ株式会社 代表取締役
江里 知晃
<資格>
<略歴>
高校卒業後、大学では社会福祉学を専攻。卒業後、大手飲食店でキャリアを積み、顧客対応や店舗運営の経験を積む。その後、遺品整理専門会社を2社で6年間経験。
現在はストーリーズ株式会社の代表取締役に就任し、お客様の遺品整理業務に自ら尽力している。
<代表メッセージ>
私たちは、故人様とご遺族様の「物語(ストーリーズ)」を大切にし、お客様に「ストーリーズに頼んで良かった」と思っていただけるよう、日々遺品整理の業務に励んでおります。今後も、お客様に安心してお任せいただけるよう、全力を尽くしてまいります。





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