遺品整理と不用品回収の違いとは?詳しく解説
- nishizaki53
- 6月12日
- 読了時間: 9分
更新日:6月17日

故人の遺品を整理する際に、「遺品整理」と「不用品回収」どちらを依頼すればよいのか迷う方は少なくありません。
一見似ているように思える両サービスですが、実は目的や作業範囲に違いがあります。
本記事では、その違いをはじめ、それぞれのメリット・デメリット、適したケース、業者を選ぶ際のポイントやトラブル回避の方法などを詳しく解説します。
お悩みを解消し、安心して遺品や不要品を処分するための情報をぜひご活用ください。
【目次】
遺品整理と不用品回収の違い
遺品整理と不用品回収は、いずれも物を片付けたり処分したりするサービスですが、立ち位置や目的が異なります。
選ぶ際は、自分が求めるサービス内容を明確にしておくことで、トラブルや不満を防ぎやすくなります。
遺品整理とは
遺品整理とは、亡くなった方が残した家具や衣類、貴重品などの品々を仕分けし、故人の思い出を尊重しつつ必要な物を残し、不要な物を処分する一連の作業を指します。
一般的に、形見分けや供養の要素が加わるため、単に物を処分するだけでなく、故人の人生や思い出に配慮しながら丁寧に扱う点が特徴です。
また、写真や手紙といったプライバシーに関わる物を取り扱うため、専門知識やモラルが問われる場面も多いです。
不用品回収とは
一方、不用品回収は、基本的には「不要となった物を回収し処分する」ことに特化したサービスです。
故人の思い出を整理するという観点よりは、不要品を手間なく処分したいという依頼者のニーズに応える形となります。
家電や家具を中心に処分するケースが多く、買取を行う業者もありますが、遺品の整理や故人の思い出の仕分けといった作業は含まれないのが通常です。
遺品整理のメリットとデメリット

遺品整理には、故人に寄り添った丁寧な作業が期待できますが、費用や時間がかかることもあります。
以下で代表的なメリットとデメリットを確認しましょう。
遺品整理のメリット
遺品整理のメリットは以下のとおりです。
丁寧な整理・仕分け:故人の思い出の品を大切に扱い、供養や形見分けなどにも対応してくれる。
買取やリサイクルへの配慮:価値があるものは買取査定を行うなど、単なる処分だけでなく再利用の視点で対応。
家族の負担軽減:精神的に辛い時期でも、プロが代行してくれるため作業負担が大幅に減る。
遺品整理のデメリット
一方でデメリットは以下の通りです。
費用が高額になりやすい:故人の品物を一つひとつ確認しながら仕分けるため、人件費がかさむ場合がある。
時間がかかる:丁寧さゆえに作業が長引くことがあり、スケジュールに余裕を持って依頼する必要がある。
プライバシーのリスク:写真や手紙などを第三者に見られる可能性があるため、信頼できる業者選びが重要。
不用品回収のメリットとデメリット
不用品回収は、短期間で大量の物を処分できる一方、感情的な要素や細かい仕分けを期待する場合には不向きな面もあります。
以下でメリットとデメリットを解説します。
不用品回収のメリット
不用品回収を利用するメリットは以下のとおりです。
迅速な処分:不要品を一度に運び出し、その場で回収してくれるため、短時間で片付けが完了する。
費用が安め:遺品整理に比べて、単純処分に特化していることが多いため、価格が抑えられることがある。
買取対応もある:業者によってはリサイクルや買取も行っており、不要品を売却して費用を軽減できる場合がある。
不用品回収のデメリット
デメリットは以下のとおりです。
思い出の仕分けはしない:基本的に「使わない物を処分する」サービスのため、故人の遺品を丁寧に扱う余地は少ない。
価値のあるものも処分されるリスク:一括で処分する場合、大切な品までまとめて処分されてしまう可能性がある。
トラブルが起こりやすい:中には悪質業者が存在し、不法投棄や高額請求につながる例も報告されている。
遺品整理がおすすめなケース
遺品整理を利用するとよいケースとしては、以下が挙げられます。
形見分けを丁寧に行いたい:故人の思い出を整理しつつ家族で大切にしたい物を残し、不要な物を処分したい場合に適している。
感情面で整理しきれない:遺品を見ると感情が揺さぶられ作業が進まない方も、プロがサポートしてくれる遺品整理が助けになる。
遠方在住で時間が取れない:相続人が遠方で頻繁に作業ができない場合、丁寧な整理や供養も含めて一括依頼できる。
こうした場面では、遺品整理業者のサポートが大きな助けとなり、精神的にも作業面でも負担を減らせます。
特に故人との思い入れが強い場合、プロの丁寧な対応が心の整理にもつながるでしょう。
不用品回収がおすすめなケース
逆に、不用品回収を利用したほうが向いている状況もあります。
短期間で大量の物を処分したい:引越しやリフォームの予定があり、迅速に不要品を片付ける必要がある場合。
費用をできるだけ抑えたい:遺品の感情的な要素より、物理的にスペースを空けることを優先する場合、不用品回収のほうが安価になる傾向がある。
遺品としての価値はあまり重視しない:故人の思い出を深く振り返ることが済んでおり、とにかく処分を済ませたい場合にはスピード優先の回収サービスが適している。
ただし、不用品回収は「要らない物」を迅速に撤去することがメイン目的なので、価値のある品が紛れないよう事前に分別や確認を徹底しましょう。
業者に依頼する際のポイント
遺品整理・不用品回収のどちらを選ぶにせよ、業者を正しく見極めることが大切です。ここでは、依頼時に重視すべき5つのポイントを挙げます。
ポイント①ご自身のニーズに適した業者を選ぶ
「遺品整理業者」と銘打っていても、実態は不用品回収とほぼ同じサービスしかない業者もあり得ます。
形見分けや供養をしっかり行いたいのか、ただ大量の物を処分したいのか、自分のニーズに合った業者を選ぶとトラブルを防げます。
ポイント②ホームページの情報を確認する
業者の公式サイトで会社情報や許可証、提携先の情報、実績、料金プランなどが明記されているかをチェックしましょう。
所在地が不明瞭だったり、料金表が曖昧な場合は注意が必要です。
ポイント③相見積もりをとる
遺品整理でも不用品回収でも、1社だけで決めるのはリスキーです。複数社に見積もりを依頼して、価格や対応を比較すると、極端に安い・高い業者を排除しやすくなります。
ポイント④料金プランを確認する
一括パック料金や単品ごとの料金など、業者によってプランが異なります。
作業範囲に含まれる項目を具体的に確認し、追加料金がかからないかどうか、キャンセルポリシーはどうなっているかなど細部までチェックしましょう。
ポイント⑤口コミを確認する
ネット上のレビューサイトやSNSで利用者の声を調べるのも有効です。
悪質な業者は口コミにおいて「不法投棄された」「後から高額請求された」といった具体的な被害報告が出ている場合もあります。
業者に依頼する際の注意点

たとえ信頼できる業者だとしても、以下のような点は依頼者側で事前に確認・準備しておくことでスムーズな作業を進めやすくなります。
貴重品や重要書類は手元に確保:通帳、印鑑、保険証などは最初に取り分けておく。
作業日程や時間の余裕を見込む:遺品整理では丁寧な仕分けが必要な場合があるため、時間に追われない計画を立てる。
立ち会いを検討する:作業当日に可能なら立ち会い、トラブル防止や不明点の即時確認を行う。
契約書を交わす:口約束のみの契約は避け、必ず書面で内容を確認。
こうした事前準備を怠ると、不要な混乱や誤解を生む原因となるので気をつけましょう。
悪徳な遺品整理業者の特徴
前述のとおり、不用品回収も含めて悪質な業者が存在するのは事実です。
万が一、下記のような特徴が当てはまる場合は、契約を再考するか、慎重に対応することをおすすめします。
正確な見積もりを提示しない
口頭やメールだけで最終金額を明示せず、作業後に「想定外の廃棄物が出た」と高額請求する手口があります。見積書を提示しない業者は危険性が高いです。
契約を強引に進める
契約を急かし、「今決めないと割引できない」「キャンセルしたら多額の違約金が発生する」といった圧力をかけてくる業者は警戒が必要です。
契約前にじっくり検討しづらい状況に追い込む狙いが考えられます。
遺品整理に必要な許可や資格を所持していない
遺品整理士などの資格は取得していれば知識の目安になりますが、あくまで民間資格であり、必須でも国家資格でもありません。
資格の有無だけで業者の信頼性を判断するのは危険です。
また、一般廃棄物収集運搬許可を持たずに不用品を違法に処分する業者も存在します。
遺品整理業者がこの許可を直接保有していない場合でも、適正に処分できるよう、許可を持つ業者と提携しているかどうかを確認することが重要です。
それぞれのメリット・デメリットを比較し適切な業者を選ぼう
遺品整理と不用品回収は、物を整理・処分する点では共通していますが、目的や対応範囲が異なるサービスです。故人の思い出を大切に扱いつつ仕分けを行うのが「遺品整理」、不要品をスピーディーに処分するのが「不用品回収」と考えるとわかりやすいでしょう。
自分のニーズに合わせて正しく選ぶことで、費用面や作業効率、精神的負担をバランスよく調整できます。
ただし、いずれの場合でも「やばい業者」に引っかかるリスクはゼロではありません。相見積もりをとる、見積書や契約書を必ず確認する、口コミや実績をチェックするなどの対策を怠らず、トラブルを未然に防ぎましょう。
もし安全かつ丁寧な遺品整理を希望しているなら、大阪の遺品整理業者ならストーリーズ株式会社へご相談ください。
資格を持ったスタッフが責任を持って作業にあたり、大切な遺品を心を込めて整理し、不用品回収にも対応しながらご要望に合わせたプランを提案いたします。
失敗や不安を感じることなく、安心して遺品整理を進めたい方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
監修者

ストーリーズ株式会社 代表取締役
江里 知晃
<資格>
<略歴>
高校卒業後、大学では社会福祉学を専攻。卒業後、大手飲食店でキャリアを積み、顧客対応や店舗運営の経験を積む。その後、遺品整理専門会社を2社で6年間経験。
現在はストーリーズ株式会社の代表取締役に就任し、お客様の遺品整理業務に自ら尽力している。
<代表メッセージ>
私たちは、故人様とご遺族様の「物語(ストーリーズ)」を大切にし、お客様に「ストーリーズに頼んで良かった」と思っていただけるよう、日々遺品整理の業務に励んでおります。今後も、お客様に安心してお任せいただけるよう、全力を尽くしてまいります。
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