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実家の片付けを業者に依頼する際の選び方を詳しく解説!

更新日:6月17日



実家の片付けを自力で行おうとすると、思った以上に時間や手間がかかってしまうものです。


とくに高齢のご両親が住んでいたり、長年にわたって使わずに溜まった物が多かったりすると、どこから手をつければよいか分からず途方に暮れてしまうケースもあるでしょう。


そんなとき、専門の業者に依頼するとスムーズに片付けを進められる可能性があります。もっとも、業者に任せるにあたっては費用面やサービス内容など、事前に確認しておきたいポイントがたくさんあります。


本記事では、実家の片付けを業者に依頼するときに知っておくべき費用相場や業者の選び方、そして業者に頼むことで費用が高くなるケースなどについて詳しく解説します。


また、業者に依頼する前に家族でできる片付け方法や、放置してしまったときに起こり得るリスクについても取り上げています。実家の片付けを検討中の方が、より安心して適切な選択ができるよう参考にしてみてください。


【目次】





実家の片付けを業者に依頼する際の費用相場

実家の片付けを業者に依頼する場合、費用は作業範囲や荷物の量、部屋の間取りによって大きく変動します。


通常、見積もりの段階で「間取り×作業費用」の形式で大雑把な料金を提示されることが多いですが、回収する家具や大型家電、貴重品の仕分けなどによっても上下します。下記では間取りをベースにした一般的な費用相場を紹介します。


なお、各社の料金設定には差があるため、実際には複数社からの見積もりを比較検討してから依頼するのが望ましいです。


また、住環境や荷物の状態によって追加作業(大型ゴミの解体、リフォームの一部など)が発生するケースもあり、見積もりに現れない費用が後から請求されることもあるため注意が必要です。

 

1R・1Kの場合


1Rや1Kの片付けは、主にワンルーム程度の部屋の不用品を処分するイメージです。


ご両親が単身で暮らしていて部屋数が少ないケースでは、軽トラック1台分程度の量に収まることが多く、業者に依頼する場合のおおよその費用相場は 2万~5万円 程度です。


ただし、1Rといえども、長期間住んでいて物が大量にある場合や、大型の家電・家具(冷蔵庫、洗濯機、ベッド、タンスなど)が多数あると、車両の台数や人数を増やす必要があり、 5万~8万円 を超えるケースもあります。


逆にある程度片付けを済ませていて、小物や雑貨が少ない場合には、2万円程度で済むこともしばしばです。 

 

1LDKの場合


1LDKは1Rに比べると部屋数こそ1つ程度の増加ですが、LDK(リビングダイニングキッチン)が含まれることで家電や家具が増えることが一般的です。ソファーやダイニングテーブル、食器棚などの大型家具が加わると、回収物の量は一気に増えます。


費用相場としては 4万~8万円 程度が目安ですが、物が多いと10万円近くになる可能性もある点に留意しましょう。


キッチン周りは想像以上に不用品(食器、調理器具、保存している食品類など)が出やすく、細々した雑貨の分別や整理に時間がかかります。


そのため、業者に依頼する前に使わない食器や調理器具を自分たちである程度選別しておくと作業量を減らせるため、費用を抑えられる場合があります。 


2LDKの場合


部屋が2つあるうえにLDKがあるケースでは、荷物が比較的多くなる傾向が高いです。


一家で暮らしていた場合や、ご両親が引退後に部屋を物置代わりにしている場合など、大型家具や押し入れに詰め込んだ不用品も増えがちです。作業人員が2人以上必要になる場合も多く、費用は 8万~15万円 程度を目安に考えると良いでしょう。


ただし、2LDKといっても荷物の状況や部屋の使い方によって変動が大きいのが実情です。エレベーター無しのマンションの高層階や階段しか使えない物件、駐車スペースが無く車両を遠方に停めざるを得ないケースなどでは運搬手間が増えるため、見積もり額も高くなりやすいです。


3LDKの場合


3LDKになると部屋数がさらに増え、ファミリー層が長期間暮らしていた物件の場合にはかなりの量の荷物が溜まっていることが想定されます。


エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの大型家電に加え、ソファー、ダイニングセット、タンスやベッドなどを複数台所持しているケースも珍しくありません。費用の相場は 15万~25万円 程度ですが、荷物の量次第ではこれを超えることも十分にあり得ます。


古い実家の場合は、庭や物置に使用していない農機具やDIY道具が放置されていたり、仏壇や仏具などを保管しているケースも少なくないです。


こうした特殊物品の処分が必要な場合は追加料金が発生することが多く、見積もりの段階で正確に伝えておくことが重要です。

 

4LDKの場合


4LDKはファミリー世帯が主に住んでいるイメージであり、部屋数も増え、荷物が非常に多い可能性が高まります。


押し入れやクローゼットが各部屋にあるため、洋服類や布団類なども大量に発生するケースが多く、作業には複数名のスタッフが必要です。


料金としては 20万~35万円 程度が目安とされますが、家財道具や不用品の種類・量によってさらに変動します。


また、庭やベランダに放置している荷物、またはガレージに保管している車やバイクの部品などがある場合もあるので、事前にすべてリストアップしておくと、業者とのやり取りがスムーズになります。


大掛かりな片付け作業になることが多いため、近隣住民への挨拶や工期の調整なども考慮しておきましょう。

 

5LDKの場合


5LDKクラスになると、かなり広い物件で、2世帯以上が暮らしていたり、長年にわたり家族が増改築をしながら住み続けていたりする可能性があります。


想定される不用品の量や家財道具の規模も非常に大きいです。目安となる費用は 30万~50万円 前後ですが、ピアノや金庫などの重量物や取り外し工事が必要な設備などがある場合には、さらに上乗せされる可能性も十分に考えられます。


このクラスの家屋を片付けるには、トラックや人員、日数を要する場合が多く、業者による事前の下見や打ち合わせが不可欠です。


作業期間中に数日かけて片付けを行うケースもあるため、予定をしっかり立て、費用や作業工程を確認してから契約するようにしましょう。

 



実家の片付けを業者に依頼する基準


実家の片付けは必ずしも業者に頼む必要はありませんが、状況によっては依頼したほうが効率的・経済的な場合があります。


以下では、業者に任せたほうがよい典型的なケースを示します。 

 

実家が遠方にある


実家が自宅から遠い場所にあると、片付けを行うための往復だけでも大きな負担となります。


特に仕事や家事・育児を抱えている人にとって、複数回実家に通わなければならないのは時間と労力がかかります。


業者に依頼すれば、短期間で一気に作業を進めてもらえるため、交通費や宿泊費、スケジュール調整にかかるストレスなども軽減できます


遠方の場合、片付け作業自体も人数を確保するのが難しいなどの課題があり、マンパワーが不足しがちです。


さらに、分別作業や自治体ごとのゴミ出しルールを確認する手間も考えれば、専門家の知識とノウハウに頼るのは有効な選択肢といえるでしょう。

 

ゴミが山積している


「もう何十年も使っていない物が大量にある」「各部屋に段ボールやビニール袋で満載の不用品が散乱している」など、どう見ても個人レベルで処理しきれないほどゴミが山積している状況では、業者の協力が必要になります。こうした場合、分別や搬出作業だけでも膨大な作業量が想定されます。


また、大量のゴミを出すとなると、自治体の粗大ゴミ収集だけでは間に合わず、何度も収集日をまたぐことになるかもしれません。そうした環境だと片付けが長期化し、結局、手間も費用もかかってしまう恐れがあります。


業者なら大型トラックを手配して一度に回収できるほか、人手も確保しているため短期間で部屋を整理し終えることが可能です。




実家の片付けを依頼する費用が高くなるケース


業者を利用して実家の片付けをする際に、想定より費用がかさんでしまうケースが存在します。事前にこれらのパターンを把握しておくと、費用面のリスクをコントロールしやすくなるでしょう。 

 

処分するゴミが大量にある


上述の通り、不用品の量が多ければ多いほど、必要となるトラックやスタッフの数も増え、結果的に費用が上昇します。


特に大型家具・家電や、資源ごみ(古紙や段ボールなど)の山積みなどは処分費用にも影響が大きいです。


対策としては、事前に要・不要の仕分けを家族で行っておくことで、回収量を最小限に抑えられます。 


 

作業人数が多く必要になる


広い物件や荷物量が多いケース、あるいは分譲マンションの高層階などでエレベーターが使えない場合、作業自体が複雑化して長期間・多人数で取り組まなければならない可能性があります。


業者はスタッフ一人当たりの作業時間で料金を算出することが多く、作業人数や時間が増えると人件費も膨らむので、最終的に大幅な上乗せになることがあります。 

 

間取りが広い


4LDK、5LDKなどの広い家は、不用品も多岐にわたり、部屋ごとに仕分け作業が発生します。


二階建て・三階建ての戸建てであれば階段や廊下などの搬出経路も考慮しなければならず、手間がかかる要素が増えていきます。


事前に部屋の状態を業者に正確に伝え、現地見積もりなどを行って費用感をすり合わせることが重要です。




実家の片付けを業者に依頼する際のポイント


業者選びで失敗を避けるためには、いくつかのポイントをしっかり確認しておく必要があります。


作業の質や対応のスピード、アフターケアなど、安心して任せられる業者を選ぶための具体的な基準を以下に挙げます。 

 

ポイント①現状把握をする


まずは実家の片付けが必要な範囲をしっかり把握し、部屋の状況や不用品の量、家電や家具の有無をリストアップしましょう。


可能であれば、大まかな分類(家電、家具、衣類、書類、雑貨など)で仕分けをしておくと、業者に伝える際にスムーズです。


正確な情報を提供することで、業者側も適切な人員や機材の手配、料金プランの提案が可能になります。 

 

ポイント②買取サービスの有無を確認する


使わなくなった物のなかには、まだ使える家電や価値のある骨董品、ブランド品などが含まれている場合があります。


買取に対応している業者に依頼すれば、それらの品物を回収時に査定し、買い取ってもらえることもあります。


買取金額が作業費用から差し引かれると、支払い額を抑えられるメリットがあります。事前に「買取可能品目」「査定料」などをチェックしておくとトラブルを避けられます。 

 

ポイント③相見積もりをとる


複数の業者から見積もりをとって料金やサービス内容を比較することで、より適正な価格帯やサービスを把握できます。


価格だけでなく、作業内容の詳細や追加料金の有無、補償の範囲などを比較検討することが大切です。


相見積もりを行うことで、過度に高い業者や不透明な料金体系を提示する業者を避けることができます。 

 

ポイント④実家の片付けをできる限り自分で行う


業者に全て任せると費用がかさんでしまう傾向があります。不要な書類や衣類など、自分でも無理なく処理できる小物類は事前に処分しておくと、その分の作業量が減り、見積もりが下がる可能性があります


また、遺品の仕分けや部屋の掃除をある程度自力で進めれば、業者は大型家具や家電、特殊な不用品の処分に集中できるため、効果的に作業時間を短縮することができます。


 

ポイント⑤明確な料金プランを提示している


業者を比較検討する際には、料金プランや追加費用の有無が明確になっているかどうかを必ず確認しましょう。


曖昧な説明しかない場合や「作業後に一括で算出します」といった業者は、後から高額な請求をされるリスクがあります。


法定許可や実績のある信頼性が高い会社ほど、あらかじめ書面で正確な見積もりを提示してくれるものです。 

 

ポイント⑥口コミを確認する


実際にサービスを利用した人の声は、業者の実態を知るうえで非常に役立ちます。


インターネットの口コミサイトやSNS、地域の掲示板などを活用し、良い評価だけでなく悪い評価も確認しましょう。


あまりにも酷評が多い業者や、良い口コミだけが極端に目立つ業者には注意が必要です。


なお、口コミは個人の主観が入るため、複数のソースから総合的に判断するのがおすすめです。

 



実家の片付けをせず放置するリスク


実家を長期間放置していると、手間がかかるだけでなく、家そのものの資産価値や衛生面に悪影響を及ぼす可能性があります。


以下に、放置によって起こり得る具体的なリスクを挙げます。 

 

怪我をしやすい


足の踏み場がないほど物が散乱していると、つまずいたり滑ったりして怪我をするリスクが高まります。


特に高齢者が暮らしている場合、転倒事故は骨折や大きな怪我につながりやすく、命に関わる可能性もあります。


また、家屋の老朽化が進んでいると床板が抜けやすくなるなど、さらなる危険性が増す恐れもあります。

 

近隣住民とのトラブル


物が積み上がった家は、不衛生になりやすく、虫やネズミなどの害虫被害が発生しがちです。


さらにゴミのにおいが発生すると、近隣住民にとっても大きなストレスとなり、苦情やトラブルに発展する可能性があります。


また、可燃物が大量に保管されていると火災リスクが高まり、安全面でも問題となります。 

 

相続で揉める


実家の整理を放置していると、いざ相続の段階になったときに「どこに何が保管されているのかわからない」「大切な遺産や証明書が見つからない」といったトラブルが起こりがちです。


複数の相続人がいる場合は、誰がどの遺品を相続するかで揉めるリスクも高くなります。


事前に実家を片付けておけば相続に必要な書類や貴重品をスムーズに探し出せるため、無用な争いを避けることが可能です。

 



実家の遺品整理はプロの手を借りるのが無難


実家の片付けを業者に依頼する場合、間取りや不用品の量、現場の状況によって費用が大きく変動します。


遠方で何度も往復するのが難しい、ゴミの量が膨大で素人では対応しきれないなどの状況であれば、プロに任せるメリットは非常に大きいです。


一方で、自己判断で不用品の仕分けや作業の一部を自分で行うことで費用を抑えられるのも事実なので、事前の情報収集と業者への相談が欠かせません。


業者を選ぶ際には、複数社からの見積もり取得や料金プランの明確化、口コミや評判のチェック、買取サービスの有無など、さまざまな観点で比較検討をすると良いです。


実家の片付けを先延ばしにしたまま放置すると、安全面や衛生面、相続のトラブルなど、多くのリスクに直面する可能性があります。


家族の負担を減らし、気持ちよく住環境を整えるためにも、早めの対策を心がけましょう。


大阪の遺品整理業者ならストーリーズ株式会社では、遺品整理はもちろん、生前整理や実家の片付けにも対応しており、作業から買取り、アフターサポートに至るまで丁寧に取り組んでおります。大切な実家の片付けを安心して任せられるパートナーとして、ぜひご検討いただければ幸いです。




監修者




ストーリーズ株式会社 代表取締役

江里 知晃


<資格>


<略歴>

高校卒業後、大学では社会福祉学を専攻。卒業後、大手飲食店でキャリアを積み、顧客対応や店舗運営の経験を積む。その後、遺品整理専門会社を2社で6年間経験。

現在はストーリーズ株式会社の代表取締役に就任し、お客様の遺品整理業務に自ら尽力している。


<代表メッセージ>

私たちは、故人様とご遺族様の「物語(ストーリーズ)」を大切にし、お客様に「ストーリーズに頼んで良かった」と思っていただけるよう、日々遺品整理の業務に励んでおります。今後も、お客様に安心してお任せいただけるよう、全力を尽くしてまいります。





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