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遺品整理ができないときの対処法は?理由と進め方を解説

更新日:2 日前

更新日:2025年08月12日


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遺品整理は、深い悲しみの中で向き合わなければならないつらい作業です。片付けなければと分かっていても、心の整理が追いつかず手が止まってしまう方も少なくありません。

 

この記事では、遺品整理が進まない理由と、その状況を乗り越えるための具体的な方法をわかりやすく解説します。


【目次】




遺品整理ができない理由


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「片付けなければ」という思いとは裏腹に、なぜ遺品整理の一歩が踏み出せないのでしょうか。


その背景には主に4つの大きな理由が考えられます。



心の整理ができていない


最も大きな理由がこの「心理的な負担」です。


大切な人を失った悲しみや喪失感はそう簡単には癒えるものではありません。故人が生きていた頃と何も変わらない部屋に入り、その温もりが残る品々に触れることは、故人の「死」というつらい現実を改めて突きつけられるような行為です。


写真や手紙、愛用していた品々を見るたびに楽しかった思い出が蘇り、涙が止まらなくなって作業が中断してしまう。


あるいは「もっと何かしてあげられたのではないか」という後悔や自責の念に苛まれることも少なくありません。心の整理がついていない状態で遺品整理を進めることは、非常に困難なことなのです。




遺産分割協議が進んでいない


法的な問題が遺品整理の障壁となるケースも少なくありません。


故人の遺産を誰がどのように相続するのか、相続人間での話し合いである「遺産分割協議」がまとまっていない場合です。


遺品の中には預金通帳や不動産の権利証といった財産的価値を持つものと、そうでないものが混在しています。


遺産の全体像が確定し誰が何を相続するのかが決まるまでは、勝手に遺品を処分することはできません


もし相続人同士で意見が対立し協議が難航している場合は、遺品整理そのものに着手することができず時間が過ぎていくだけという状況に陥ってしまいます。



遺品の量が多い


精神的な問題だけでなく、純粋に物理的な問題として遺品整理が進まないというケースも非常に多いです。


故人が長年にわたって暮らしてきた家には、ご遺族が想像している以上の膨大な量の家財が残されています。


タンスやベッドといった大型の家具から衣類、食器、本、そして細かな雑貨まで。これらを一つひとつ仕分けし梱包し、そして搬出するという作業は多くの時間と労力がかかります。


特にお仕事をされながら週末の時間だけで作業を進めようとすると、何ヶ月も、場合によっては数年かかることもあります。



居住地が離れていて出向くのが難しい


故人が住んでいた実家とご自身の現在の居住地が遠く離れているという地理的な問題も、大きな障壁となります。


遺品整理のために何度も遠方の実家に通うのは、交通費や宿泊費といった経済的な負担もさることながら、時間的、体力的な負担も計り知れません。


週末に帰省しても実際に作業できる時間は限られており、思うように片付けが進まないもどかしさから精神的に追い詰められてしまうという方も少なくありません。



遺品整理ができないときの対処法


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ではこうした様々な理由から遺品整理が進まないと感じたとき、どのようにそのつらい状況を乗り越えていけば良いのでしょうか。



心が落ち着くまで待つ


まず最も大切なことは、決して無理をしないということです。


特に故人を亡くした直後は深い悲しみの中にあり、冷静な判断ができる状態ではありません。


そんな時に無理に遺品整理を始めても精神的な負担が増すばかりです。


法的な手続きの期限などやむを得ない事情がない限りは、ご自身の心が少しでも落ち着きを取り戻すまでしばらく時間を置くという選択も必要です。


四十九日の法要が終わった後や、あるいは一周忌を一つの区切りとして心の準備ができてからゆっくりと始めるという方も多くいらっしゃいます。



明らかに処分してもよい遺品から手をつける


いざ作業を始めても思い出の品を前にすると手が止まってしまう。


そんな時は感情的な判断が必要ない、「明らかな不用品」から手をつけてみるのが良い方法です。


例えば冷蔵庫の中の生ものや賞味期限切れの食品、あるいはため込んでしまった新聞や雑誌、ダイレクトメールなど。


こうしたものを処分するだけでも家の中は少しすっきりとし、衛生状態も改善されます。


小さな「できた」という達成感が、「次もやってみよう」という前向きな気持ちを生み出すきっかけとなるのです。



誰かに相談する


遺品整理は決して一人で抱え込むべき問題ではありません。


まずはご兄弟やご親族に「一人ではとても整理しきれない」と正直な気持ちを打ち明け、協力を仰ぎましょう。


一緒に作業を進める人がいるだけで精神的な負担は大きく軽減されます。


また物理的な片付けだけでなく相続に関する法的な問題やご自身の心の不調についても、弁護士や司法書士、あるいはカウンセラーといった専門家に相談することも非常に重要です。


そして遺品整理そのものを専門とする、私たちのような業者に助けを求めることももちろん有効な解決策の一つです。



遺品整理は業者に依頼するのがおすすめな理由

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精神的、肉体的、あるいは時間的な制約からご自身での遺品整理が困難だと感じた場合。


プロである遺品整理業者に依頼することは、多くのメリットをもたらす有効な選択肢の一つです。



プロが対応してくれるから


遺品整理業者は単に物を片付けるだけの便利屋ではありません。遺品の取り扱いに関する専門的な知識と技術、そして何よりもご遺族のデリケートな心情に寄り添う深い配慮を身につけたプロフェッショナルです。


貴重品や重要書類の探索から不用品の適切な分別・処分、そして買取可能な品の査定まで、あらゆる作業を豊富な経験に基づき的確にそして丁寧に進めてくれます。


また故人への敬意を払い供養の気持ちを持って作業に臨んでくれるため、ご遺族も安心して大切な故人の最後のお片付けを任せることができるのです。



遺品整理が早く終わるから


ご自身で作業を行う場合、何ヶ月あるいは何年もかかってしまう可能性のある膨大な量の遺品整理。


専門業者に依頼すればその作業は驚くほど迅速に完了します。


部屋の広さや物の量にもよりますが、通常1日から数日で全ての作業を終わらせることができます。


賃貸物件の明け渡し期限が迫っている場合や、遠方から一時的にしか帰省できないといった時間的な制約がある場合に、計画通りに作業を確実に完了させられるのはプロならではの大きなメリットです。


終わりの見えない精神的な負担からいち早く解放されることは、ご遺族が次のステップへと進むための大きな助けとなります。



遠方に住んでいても遺品を整理できるから


故人の家が遠方にある場合でも遺品整理業者は対応してくれます。ご遺族は最初の立ち合いと打ち合わせの際に、「残してほしいもの」と「処分してほしいもの」を明確に指示するだけで、あとは全ての作業を業者に任せることができます。


作業中の写真などを送ってもらったり、作業完了後に最終的な確認をしたりといった対応も可能です。ご自身が何度も遠方の実家へ通う時間的・経済的な負担を大幅に軽減することができるのです。



遺品整理を依頼する業者を選ぶ際に押さえておきたいポイント


安心して大切な遺品整理を任せられる信頼できる業者を見極めるための、4つの重要なポイントをご紹介します。




ポイント①費用が適切かどうか


まず見積もりに記載された費用が適正なものであるか、どうかを見極めることが重要です。


そのためには必ず複数の業者から相見積もりを取り、その内容を比較検討しましょう。その際、単に合計金額の安さだけで判断してはいけません。


見積書の内訳が「作業一式」といった曖昧なものではなく、基本料金、人件費、車両費、処分費といった項目ごとに詳細にそして明確に記載されているか。


そして追加料金が発生する可能性がある場合はその条件がきちんと説明されているか。


その費用の透明性が信頼の証となります。



ポイント②対応が丁寧かどうか


電話での問い合わせや見積もり時のスタッフの対応が丁寧で誠実であるかどうか。


これはその会社の質を判断する上で最も重要なポイントといっても過言ではありません。


ご遺族の悲しみや不安な気持ちに親身に寄り添う姿勢があるか。


質問に対して専門用語を並べるのではなく分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれるか。


そして故人の思い出が詰まった品々を敬意をもって大切に扱おうとする気持ちが感じられるか。


その担当者の人柄をご自身の目でしっかりと見極めてください。



ポイント③無料で見積もりを出してくれるかどうか


優良な遺品整理業者のほとんどは、正式な契約の前に無料で現地を訪問し見積もりを作成してくれます。


部屋の広さや物の量、そして搬出経路などを実際に目で見て確認しなければ、正確な費用を算出することは不可能だからです。


電話だけで確定的な料金を提示したり、あるいは見積もり自体が有料であったりする業者は注意が必要です。


まずは無料見積もりを依頼し、その際の対応や提案内容をじっくりと検討しましょう。



ポイント④遺品整理の実績があるかどうか


その業者が遺品整理に関する豊富な実績を持っているかどうかも重要な判断材料です。


会社のウェブサイトにこれまでの具体的な作業事例が写真付きで数多く掲載されているかどうか。


そしてお客様からの感謝の声や口コミが紹介されているかといった点を確認しましょう。


また遺品整理の専門家である「遺品整理士」の資格を持つスタッフが在籍しているかどうかも、その業者の専門性と信頼性を測る一つの目安となります。



遺品整理ができない場合のよくある質問

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本文では、遺品整理が進められない理由や、その解決策について説明しました。状況に応じて家族・友人・業者の協力を得ることが解決の近道です。


ここでは、遺品整理ができない場合に関するよくある質問の回答をまとめていますので、対応の参考にしてください。



気持ちの整理がつかず、作業に手を付けられません。どうしたらいいですか?


まずは無理をせず、気持ちの整理がつくまで時間をかけても大丈夫です。遺品整理は精神的負担が大きいため、焦って行うと後悔や体調不良につながることがあります。


どうしても進めたい場合は、信頼できる家族や友人、または遺品整理業者に部分的に依頼する方法もあります。小さな場所や物から少しずつ取り掛かると、気持ちも整理しやすくなります。




遠方に住んでいて、自分で作業できない場合はどうすればいいですか?


遺品整理業者に依頼するのが最も確実で負担が少ない方法です。業者によっては立ち会い不要で、鍵の受け渡しや作業報告を写真・動画で行ってくれます。


信頼性の高い業者を選び、事前に処分してほしい物・残してほしい物をしっかり伝えることで、遠方からでも安心して進められます。



高齢や体調不良で片付けられない場合、どこに相談すればいいですか?


まずは遺品整理業者や自治体の福祉課に相談するのが有効です。自治体によっては高齢者や身体的な理由で片付けができない方への支援制度や補助金があります。


無理をして体調を悪化させるよりも、専門の手を借りて安全に進めることが大切です。



遺品整理には何年くらいかかりますか?


一般的には数日から数週間で終わることが多いですが、気持ちの整理や相続手続きの関係で数年かかるケースもあります。


作業の規模、遺品の量、関係者間の調整によって大きく期間は変わります。早く終わらせたい場合は、計画を立てて業者に依頼するのが効率的です。




亡くなった人の物は処分した方がいいですか?


必要な物や思い出として残したい物以外は、処分することをおすすめします。遺品を大量に保管し続けるとスペースの問題や精神的負担が続くことがあります。


写真やデジタル化で思い出を残しつつ、現実的な管理ができる範囲に絞るとよいでしょう。



遺品整理をやらないとどうなりますか?


遺品整理をしないまま放置すると、家が片付かず生活や管理に支障が出ます。また、相続や不動産売却などの手続きが進まず、後々トラブルになる可能性があります。


早めに取り掛かることで、物理的にも精神的にも負担を減らすことができます。



遺品整理ができない場合は無理をせず他人の力も借りよう


今回は遺品整理がなぜ進まなくなってしまうのか、その理由とそのつらい状況を乗り越えるための具体的な対処法について詳しく解説しました。

 

大切なご家族を失った悲しみは決して簡単には癒えるものではありません。その深い悲しみの中で故人が遺したすべての思い出と向き合う遺品整理は、大きな精神的負担を伴う作業です。そしてその重すぎる荷物を少しだけ誰かに預けるという選択肢があることを、忘れないでください。


大阪の遺品整理業者ならストーリーズ株式会社は単に物を片付けるだけの業者ではありません。故人が歩んできた大切な「物語(ストーリー)」を、ご遺族の想いに寄り添いながら、一つひとつ丁寧に未来へとつないでまいります。





監修者


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ストーリーズ株式会社 代表取締役

江里 知晃


<資格>


<略歴>

高校卒業後、大学では社会福祉学を専攻。卒業後、大手飲食店でキャリアを積み、顧客対応や店舗運営の経験を積む。その後、遺品整理専門会社を2社で6年間経験。

現在はストーリーズ株式会社の代表取締役に就任し、お客様の遺品整理業務に自ら尽力している。


<代表メッセージ>

私たちは、故人様とご遺族様の「物語(ストーリーズ)」を大切にし、お客様に「ストーリーズに頼んで良かった」と思っていただけるよう、日々遺品整理の業務に励んでおります。今後も、お客様に安心してお任せいただけるよう、全力を尽くしてまいります。



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